がんのトランスレーショナルリサーチに取り組む元外科医。補完代替医療の科学的検証にも奮闘中。癌患者のために、日々、臨床に研究に勤しんでおります。
  • 09«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »11
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


癌と免疫に関する認知度
2011年03月01日 (火) | 編集 |
ご無沙汰しています。
先月(2月)は、学会、講演会と出張が続いていて
ブログの更新が滞ってしまいました。
今月(3月)は、年度末ということもあり
書類整理に追われていますが時間をみつけて
ブログをアップしていきたいと思います。

さて、先日、気になる記事を見つけました。

『ガンの芽を摘む免疫の重要な働き、知らない人が7割』
日本能率協会総合研究所
「ガンのメカニズムと予防に関する意識調査」
調査方法:�日本能率協会総合研究所
    「モニターリサーチ・システム」を利用した
     インターネット調査
調査対象者:全国に居住する20~69 歳男女 1,000 人


この調査によると、

「癌の免疫療法」について

「聞いたことがある」と回答した人:42.6%

「関心がある」と回答した人:45.7%

となっている一方で、


「NK細胞やT細胞などの免疫細胞について知っているか?」

との質問に「知らない」と回答した人が、61.1%



「免疫系の細胞ががん細胞を摘み取っている」

ことを「知らなかった」と回答した人が、66.3%



という結果に...。

最近、免疫に関する書籍を書店で数多く見かけますし、
また、癌の治療法としても免疫療法が新聞やテレビで
とりあげられることもあり、関心は高いようですが、
残念ながら正確な情報が伝わっているのかどうかは
微妙だと言えそうです。


なお調査結果のPDFファイルはこちらから。
http://www.jmar.biz/pdf/110204GM_R.pdf

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ここまで読んで下さりありがとうございます!
がんの補完代替医療に関する正確な情報を
一人でも多くの患者さんやその家族の皆さんの
目に触れて欲しいと思い、頑張っています。
ポチっとクリックのご協力をお願いします。
 ↓ ↓ ↓     ↓ ↓ ↓ 
  にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ
にほんブログ村
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
スポンサーサイト

がんの免疫療法
2010年05月05日 (水) | 編集 |
お久しぶりです。
日々の業務に追われブログの更新が
滞っていました・・・。

そのような中、昨日、昨日送られてきたメールマガジンで
以下のような記事が配信されてきました。

+++++(以下、引用)+++++
FDAが進行前立腺癌男性を対象として
免疫細胞製剤Provengeを承認


米国食品医薬品局(FDA)は本日(4月29日)、
一部の進行前立腺癌男性を対象として、
同疾患を攻撃させるために患者自身の免疫系を
利用する新治療薬Provenge(sipuleucel-T)を
承認した。

Provengeは、無症候性または症状の少ない
前立腺癌患者のうち、前立腺以外の部位への
転移が認められて標準的なホルモン治療に
抵抗性を示す場合の治療に適応とされる。

前立腺癌は、米国内の男性において皮膚癌に
続き2番目に多い癌であり、高齢男性で多く
発症する。
米国国立癌研究所(NCI)によると、
2009年では推定192,000人が新たに
前立腺癌と診断され、約27,000人が
同疾患により死亡した。

FDAの生物製剤評価研究センター
(Center for Biologics Evaluation and Research)
局長代理のKaren Midthun医師は、
「Provengeを利用できるようになることで、
 現在有効な治療法が限られている進行前立腺癌男性は
 新たな治療選択肢を得られる」
と述べた。

Provengeは自己細胞による免疫細胞製剤であり、
患者自身の免疫系を刺激して癌に対して反応させる
ことを目的としている。
Provengeの各製剤は、白血球アフェレーシスとして
知られる工程で機器を使用して患者の血液から免疫細胞を
採取することで製造される。
癌に対する反応を強化するため、大半の前立腺癌に
存在しているタンパク質を免疫刺激物質と結合させた
ものに免疫細胞を曝露させる。
この工程の後、同細胞を患者に戻して前立腺癌を治療する。
Provengeは、約2週間の間隔で3回静脈内投与する。

Provengeの有効性は、
ランダム化二重盲検プラセボ対照多施設共同試験にて
ホルモン治療抵抗性転移性前立腺癌患者512人を
対象に評価された。
同試験での全生存期間は4.1カ月延長し、
生存期間の中央値は、Provenge投与患者で25.8カ月、
Provenge非投与患者で21.7カ月であった。

Provenge投与患者の大半で数種類の有害反応が認められた。
高頻度に報告された有害反応は、悪寒、倦怠感、発熱、
背部痛、悪心、関節痛および頭痛であった。
有害事象の大半は、軽度や中等度の重症度であった。
Provenge投与患者の約1/4で報告された重篤な副作用は、
急性注入部位反応および脳卒中であった。
出血性脳卒中や虚血性脳卒中などの脳血管事象の発現率は、
Provenge投与群で3.5%、対照群で2.6%であった。

Provengeはシアトルに拠点を置くDendreon社が製造している。

(出典:http://www.cancerit.jp/xoops/modules/fda_files/index.php?page=article&storyid=114
+++++(引用ここまで)+++++

ちなみに、Dendreon社のHPは以下の通り。
トップページ:http://www.dendreon.com/
PROVENGEについて:http://www.dendreon.com/products/

PDFに記載のあったPROVENGEを用いた
臨床試験の結果(生存曲線)は以下の図。

Survival curve


う~む。
最終的には、生存率は重なってしまっている・・・。

でも、上記引用記事の赤字で書いた箇所を
見てもらいたいのですが、
この治療法の有効性を確認するために
「ランダム化二重盲検プラセボ対照試験」
が行われていることが重要です。
(「多施設共同」というのは、
 「複数の医療機関で共同で行った」
 と言う意味ですので省略しています)

現在、私自身も癌のペプチドワクチン療法を
臨床試験というかたちで行っていますが、
まだ安全性を確かめる試験の段階で
有効性を確認するところまでは至っていません。

このブログを読んでくださっている方の中にも
「免疫療法」という言葉を聞いたことがある方が
多いのではないでしょうか。
ですが、残念ながら、その「免疫療法」のほとんどは
「ランダム化二重盲検プラセボ対照試験」が
行われておらず、癌の治療法として
有効なのかどうか、まだ分からないのが現状です。

今後、有効性を確認するための臨床試験
「ランダム化二重盲検プラセボ対照試験」
が行われていくことが今後の課題と思われます。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ここまで読んで下さりありがとうございます!
がんの補完代替医療に関する正確な情報を
一人でも多くの患者さんやその家族の皆さんの
目に触れて欲しいと思い、頑張っています。
ポチっとクリックのご協力をお願いします。
 ↓ ↓ ↓     ↓ ↓ ↓ 
 人気ブログランキングへ
 ↓ ↓ ↓   
にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ
にほんブログ村
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。