がんのトランスレーショナルリサーチに取り組む元外科医。補完代替医療の科学的検証にも奮闘中。癌患者のために、日々、臨床に研究に勤しんでおります。
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論文:エビデンスの活用法
2010年12月08日 (水) | 編集 |
今回紹介する論文は、補完代替医療に関する具体的な内容は
載っていませんが、「エビデンス」を考える上で非常に
示唆に富む内容が書かれていました。

+++++
「エビデンス:つくる・伝える・使う」
中山 健夫
体力科学 59(3), 259-268
<論文は以下から閲覧可能>
論文抄録論文本文
+++++

この論文の著者の中山先生、私が編集委員をやっている
日本補完代替医療学会誌にも論文を寄稿して頂きました。
その時は不躾なお願いにも関わらず快く引き受けて頂き
本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。
この場を借りて改めてお礼申し上げたいと思います。

今回紹介するこの論文では、日常診療における
科学的検証に基づいた医療(EBM)の実践について
非常に分かりやすく解説をしてくれています。

論文を読んでいて、私自身にとって
改めて勉強になった点を列記します。

『EBMの実践のためには、それぞれの領域の特性を考慮して
 そこで得られる最良のエビデンス、すなわち
 ”best available evidence”を利用すれば良いのであり、
 ランダム化比較試験(RCT)によるエビデンスがなければ
 EBMが実践できないというものではない』

『エビデンスを使う局面では、適切に利用すれば現場の
 問題解決に役立つはずのエビデンスが活用されていない、
 いわば「使われなさ過ぎ」の問題と、
 一般論であるエビデンスを個々の臨床判断に無理に
 押し込もうとする「使われ過ぎ」の問題が併存している』

『「エビデンス=EBM」という混同』

Evidence dose not make a decision, people do.

補完代替医療の領域ではエビデンスレベルが高いとされる
ランダム化比較試験は、ほとんど行なわれていません。
ですが、そのことが補完代替医療を否定するということにはなりません。

この論文にある通り、利用するのかしないのか
『people = 主治医と患者やその家族』が
良く話し合って決定していかなければ
ならないのだとと思います。

【追記】
私自身、補完代替医療領域で臨床試験が行われていない
今の現状が良いことであるとは決して思っていません。
「補完代替医療」の名の下で有効性や安全性が証明されていない
治療法が漫然と行われることは許されるべきではありません。
今後は良く計画された臨床試験で、補完代替医療の
有効・無効、有害・無害が順次証明されていくことを望みます。

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論文:看護師の代替医療に対する認識
2010年12月07日 (火) | 編集 |
先日、日本看護協会の研修会に参加してくださった方から
以下の論文を紹介頂きました。

+++++
「がん患者の代替療法に対する看護職者の認識」
鳴井 ひろみ 他
青森県立保健大学雑誌 7(2), 177-186, 2006
<論文は以下から閲覧可能>
論文抄録論文本文
+++++

患者さんから代替医療について相談を受けたときの
具体的な相談内容やその際の対応に困ったことなど
詳細に検討されています。

論文によると、約6割の看護師の方が、患者さんから
代替医療について相談を受けた経験があるとのことです。
ですが、相談を受けたときの患者への対応としては
「相談内容を医師に伝えた」(65%)
となっており、看護師個人の判断では、あまり対応
できていないのが現状です。

現在、厚労省研究班では、医療従事者向けの
がんの代替医療に関する資料を作成する準備を進めています。
実際の医療現場で少しでもお役に立てれるような
資料を作りたいと思います。
その上で、この論文は大変参考になりました。

論文を紹介してくださった方に、この場を借りて
御礼申し上げます。ありがとうございました。

なお、患者さん向けの情報提供資料
がんの補完代替医療ガイドブック
も来年度に改定する予定です。

このブログをお読みになって頂いている方で
何かご要望があれば、遠慮なくご連絡ください。

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